rest in peace with love, nujabes
トラックメーカー・nujabesがもうこの世界にいないのが、とても悲しい。
初めて彼のサウンドを聴いたのは、『サムライチャンプルー』というアニメーションだった。
cowboybebopの渡辺信一郎監督によるものだ。
初めて聴いたとき、すぐに引き込まれた。すごく湿度のあるサウンドだな、と思った。ジャズ、ファンク、R&B、ヒップホップ、その全ての要素を有機的に含んでいて、そのどれにもすんなり収まらないサウンド。
とてもユニークだ、と思って、すぐさま家の近所のCDショップに走っていったのを覚えている。
cowboybebopしかり、作品世界を作る上で、サウンドトラックにいつも重きを置いている渡辺監督。かつて数時間にもわたるインタビューをさせていただいたとき、Nujabesとの出会いについても話されていた。
そもそも渡辺監督は大の音楽好きだ。「自分が作ってほしいと思ったひとに、直接頼みに行った」と話されていた。アニメのサントラを手がけたキャリアを持っている人だとかそういうのではなく、自分の耳で聴いて、合うと思ったから自分の足で会いに行く。彼のそうしたスタンスは、ジャンルに回収し切れないアニメーションを生み出し、多くのフォロワーを生んでいる。
そうしたコラボレーションから生まれた『サムライチャンプルー』は、渡辺監督にとっても、nujabesにとっても、大きな出会いだったと思う。
そして、僕にnujabesの魅力を教えてくれたのも、『サムライチャンプルー』だった。
その後、shingo02やuyama hirotoなど、自身のレーベルhyde out production出身のアーティストとの出会いも、僕の音楽の世界を広げてくれた。
どんなときも彼の音楽は僕とともにあった。
夕日を見て、缶コーヒーを飲みながら聴いていた。
深夜の煙の中で聴いていた。
車で遠くに行く時もかならず一緒だった。
そして今も聴いているし、これからもずっと一緒だ。
彼がもう居ないのは本当にさびしいけど、このサウンドはきっと、これからもずっと、nujabesだけの音であり続けるだろう。





