見るだけで涼しい、サイダーのある風景
オウジでっす。
幼い頃、シーブリーズとサイダーが同じ材料からできていると思っていた。世の中にはこういうスーっとするものを作る人達がいるんだろうと思っていた。パッケージのカラーパターンも似ているような気がしていたし。
というのも、僕の父がその両方が好きで、お風呂から上がるとシーブリーズを塗って扇風機にあたり、サイダーをグイとやって納涼していたためである。よく考えれば、その頃のオヤジにしては健康的というか、子供のような納涼である。ビールをやりながらタバコ、といったタイプではなかったな。
僕も父の真似をしていたことがよくあった。そしてシーブリーズを塗って扇風機にあたると気持ちいいのである。もちろん扇風機に向かって「お゛え゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」ってのをやっていた。
サイダーは不思議な夏の香り。
その香りは、その後の僕の世界観に大きな影響を与えていると思う。
何か近未来的なものや、エッジのきいたデザインを見ると、僕はサイダーの匂いを思い出す。視覚と嗅覚が混じっている感じなので、人間の表現として正しいのかどうか分からないが、そんな気がする。
夏の青い空と、巨大建造物のような入道雲、正午の太陽に照らされたハイコントラストな風景、揺れる木々の緑、セミのループサウンド、扇風機のマジカルボイス、サイダーの泡の弾ける音と不思議な香り、ここから生まれていったイマジネーションが、今の僕の世界を作っているのかもしれない。誰しもそういう、自分が戻りたくなる風景というのを持っているのかもしれないな。
それはすごく素朴で、シンプルで、今でもすぐに帰れる風景だったりするけど、その当時のままを感じることは不思議とできない。ため息のように「懐かしいな」とつぶやくだけだ。
wikipediaに載っているサイダーの画像がカッコよかった。
日本のサイダーの発祥の地は横浜で、1868年、外国人居留地でイギリス人ノースレーが製造販売を開始したのが、日本で最初のサイダーだといわれる。1899年には、横浜扇町の秋本己之助が作った「金線サイダー」が、王冠をつけたサイダーとして本格的に流通し、横浜から日本中へ広まっていった。(wikipediaより抜粋)
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