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絶滅危惧Ⅰ類(Aランク) 森の王者『クマタカ』
2018-11-01
カテゴリ:箱の森の自然,いきもの
先週紹介した鷹ですが、専門家に伺ったところ、クマタカだろうということでした。
クマタカは山岳森林地帯に生息する大型のタカで、全長70~80cm、翼を開くと長さ150cmぐらいになります。
日本人とのかかわりも深く、その勇姿と精悍さから、昔から武家屋敷の「ふすま絵」によく描かれました。また、東北地方では「マタギ」と呼ばれる猟師達が「鷹狩り」にクマタカを用いノウサギを捕っていました。
クマタカは、環境庁が『絶滅危惧IB類(EN)』 ”近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの。”と位置づけているほど希少な鳥です。クマタカは生態系食物連鎖の上位に位置し、森の小動物を捕食しますが、クマタカの生息環境を守ることは,その地域に生息する野生動物の多様性と豊かさを保全すると言われているそうです。
いつまでもクマタカが住みやすい塩原の環境が続くことを願います。