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与那国島③・・・『3万年前の航海 徹底再現プロジェクト』
与那国島の話題をもう一つ。
現在、国立科学博物館の海部 陽介氏をリーダーとして、『3万年前の航海 徹底再現プロジェクト』が進められています。
このプロジェクトは、3万年以上前に、海を越えてやって来た最初の日本列島人の挑戦を解き明かし、彼らの大航海を海の上で再現(実験航海)することによって、未知の世界を切り開いた祖先たちの知られざる姿に迫るという壮大なものです。
2016年に与那国島を旅した時は、プロジェクトが始まったばかりで草舟の製作とテスト航海をしていたようでが、その時はあの島でそんなことをやっていたとはつゆしらず、家に帰ってしばらくしてからテレビを見て知りました。
そのプロジェクトが今年の6月25日から本番を迎えます。
黒潮の流れも強く、地図もコンパスも無し、5名の漕ぎ手は交代なしなど、非常に過酷な条件での実験航海です。
皆さんも是非応援してください。
<https://www.kahaku.go.jp/research/activities/special/koukai/index.php>
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グレートジャーニーで有名な関野吉晴さんもこのプロジェクトに名を連ねています。
関野さんは、アフリカに誕生した人類がユーラシア大陸を通ってアメリカ大陸にまで拡散していった約5万3千キロの行程を、自らの脚力と腕力だけをたよりに遡行する旅「グレートジャーニー」を始め、足かけ10年の歳月をかけて達成しました。
その後、「新グレートジャーニー 日本列島にやって来た人々」をスタートし、
「北方ルート」シベリアを→稚内
「南方ルート」ヒマラヤ→インドシナ→朝鮮半島→対馬
の後、「海のルート」でインドネシア・スラウェシ島から石垣島まで手作りの丸木舟による4700キロの航海を行い、無事ゴールしました。
この時使用した丸木舟は、120kgの砂鉄を集め、木を伐採して炭を作り、砂鉄を溶かして鉄の塊にして、その鉄で斧やナイフなどの工具を作り、その斧で丸太を倒し、植物の縄で組み立て立てたそうです。
この冒険は、ドキュメンタリー映画もあります。
DVDも発売されているので、興味のある方はご覧になってみてください。
「僕らのカヌーができるまで」
「縄文号とパクール号の航海」
公式web
<http://jomon-pakur.info/index.html>
関野吉晴さんのドキュメンタリー映画では、「カレーライスを一から作る」というのもあります。
こちらもお勧めです。
明日、2019年6月15日(土) in 愛知で上映会&シンポジウムがあるみたいです。
<http://www.ichikaracurry.com/>
行ってみたいけど、遠いし、明日は箱の森でイベントなので残念ながら行けません。