箱の森プレイパークのホームページ

 

塩原温泉郷にある箱の森では、ロボットじいさんは甘くて大きなトロかぶを作ろうと畑に種を蒔いて育てました。
そうすると、1株の大きな大きなトロかぶができました。
「うんとこしょ、どっこいしょ」　ロボットじいさんはトロかぶを収穫しようとしましたが、大きすぎて一人では抜くことができません。
そこでロボットじいさんはきりんのおばあさんを呼んできて、手伝ってもらうことにしました。
「うんとこしょ、どっこいしょ」　トロかぶをロボットじいさんが引っぱって、ロボットじいさんをきりんのきりんのおばあさんが引っぱって、それでもかぶは抜けません。
そこできりんのおばあさんはゾウの孫娘を呼んできて、手伝ってもらうことにしました。
「うんとこしょ、どっこいしょ」　それでもトロかぶは抜けません。
そこでゾウの孫娘はりすを呼んできて、りすはうさぎを呼んできて、手伝ってもらうことにしました。
「うんとこしょ、どっこいしょ」「うんとこしょ、どっこいしょ」　トロかぶをロボットじいさんが、ロボットじいさんをきりんのおばあさんが、きりんのおばあさんをゾウの孫娘が、ゾウの孫娘をリスが、リスをウサギが後ろから引っぱって、一列になって抜こうとしますが、それでもトロかぶは抜けません。
それでいよいよ最後にはうさぎがヘラクレスオオカブトを呼んできて、手伝ってもらうことにしました。
「うんとこしょ、どっこいしょ、うんとこしょ、どっこいしょ」　───そうしてようやくトロかぶを抜くことができました。

 

おしまい

 

※”おおきなかぶ”の物語は、トルストイバージョンもあるらしい